ソーシャルレンディングというキーワードに反応。ムムム、投資の匂い…。

ソーシャルレンディングというのは、投資家からの少額資金を規模化して融資する手法。一種の銀行みたいなスキームなんですが、金融機関が無い代わりに投資家が高い利回りを得ることができます。一方、信用リスクは投資家が追うことになるため、ハイリスクハイリターンの投資です。



今、国内で運営されているソーシャルレンディング業者は6つ。
・maneo
  業界の先駆者で最大規模。主に個別事業案件への融資。
・AQUSH
  不動産担保、グローバル(海外)投資ファンド、貸し手が金利を決めるマーケットが特色。
・SBIソーシャルレンディング
  証券担保、不動産担保。
・クラウドバンク
  不動産担保、中小企業支援。証券会社直営。
・CrowdCredit
  新興国投資。2004年参入。
・ラッキーバンク
  不動産担保。2004年参入。

このうち、maneo/SBIソーシャルレンディング/クラウドバンクに口座開設の申し込みをしてみました。

ソーシャルレンディングの仕組みは、投資家から集めた資金を貸し付けし、返済利息の一部を業者がサヤ抜きし、投資家に還元するものです。会社によって、貸出金利を明示した上で手数料を引いて実質金利とするもの、貸出金利は明示せず実質金利を投資利回りとするものがありますが、仕組みは同じです。

案件に対して1万円~投資が可能(会社・案件による)で、だいたい税引前5%程度の投資利回りです。今のところ大規模なデフォルト騒ぎはありません。業者の利ザヤは1.5%程度ですから、7%~の貸出のようです。

利回りからいうと、融資先は銀行で優良判定がついていない企業体です。ですから、いわゆるハイイールド投資です。

ソーシャルレンディングの社会的意義は、銀行などが手を付けたがらない低信用の案件にたいして、多くの投資家がリスクを分け合って負うことにより、より柔軟な金融を実現することです。スタートアップ時期や自己資金の少ない事業でも、ソーシャルレンディングを活用すればチャンスが出てきます。起業家を応援する投資スキームの一つともいえます。ただし、いずれの案件も一定の審査はされていますが、あくまで高い信用リスクがあります。なので余裕資金での投資が原則です。

まだまだ国内では「新たなブームの兆し」です。業者自体がどうなのかというところもこれからでしょう。ある程度の規模になれば、社会問題と思われる事態もあるかもしれません。しばらくは様子を見ながら、しかしこのブームは日本を良くするかもしれないので、投資してみます。