〜大分県国東市安岐町糸永の旅〜
(2008年3月14日〜2008年3月17日)

さんふらわあを利用する旅・第4弾のキーワードは"糸永"。この名前は九州に多いのです。ということで、今回は別府の重要文化財・糸永家と、国東市安岐町糸永という地名をたどってみました。それと、1月に就航したダイヤモンドフェリーの新造船・さんふらわあぱーるにも乗ってみました。


今回の旅マップ

1.六甲アイランド→西大分港

ミント神戸から六甲アイランドまで連絡バスが出ています。料金は360円、電車などを乗り継ぐより少し安い。乗客は少なかった。新幹線や飛行機・夜行バスに押され、徒歩でフェリーに乗る人は少ないんでしょう。こういう色んなルートがあるのは良いことなんですが。

株主として3回目のさんふらわあにしき。もはや常連ですね。寄港便で今治、松山を経由して大分まで13時間ほどの船旅。ツーリングや大学クラブの団体客がいるようで、上等級室は満席でした。

今回も2等雑魚寝。これはこれで、他人のいびきや子供の夜泣きなどいろいろあって面白いんです。関西→大分へ行く人は大阪や神戸から出る直行便の方が早いので、関西→大分向けの2等室は少なめです。カップルがちらほらいる中で、親子連れが和ませてくれます。

寄港便は時間がかかり、大分に着くのが昼の12時。午前中はそのまま船ということなのですが、天気もよく甲板で日向ぼっこもできます。ぼけーっと出来るので船旅のメリットを最大限享受できるとも言えます。3月の海はちょっと寒いですが…。

ミント神戸からの連絡バス
ミント神戸からの連絡バス・ハーバーハイウェイを走るので神戸の夜景も見えます。

さんふらわあの航跡
さんふらわあの航跡・船旅のポイントですね。

さんふらわあ にしき
さんふらわあ にしき・もはや常連といって良いかな。

西大分駅
西大分駅・駅前がチャリンコで埋め尽くされています。

Commuter Train 815
Commuter Train 815・日豊本線。2日間で4回乗りました。

2.東別府駅と有形文化財・糸永家

西大分港を降りて、まずは腹ごしらえです。近くのとんかつ屋で定食を食べました。

さて、今回何度も乗るJR九州は西大分駅から東別府駅へ移動です。わずか1駅ですがトンネルをくぐり、高崎山を回るので結構距離はあります。

東別府駅は最初、浜脇駅という名前でした。このあたりは浜脇という地名です。その駅舎は明治44年築、その原形を残して別府市指定有形文化財となっています。九州でも都会では立派な駅舎が増えてきていますが、戦前ののどかな田舎駅はなかなか癒されるものです。

駅を出て少し歩けば、糸永家は直ぐに見つけることができます。明治4年の築ということです。桝屋糸永家と書いてあります。この家は由緒ある家だそうで、幕末には俳人を生んだり、一帯に美田を保有していたりしたそうです。詳しいことは「懐かしの別府ものがたり: No166 浜脇物語-22-」にあります。私の先祖とは違うと思うのですが、もっともっと遠い昔はつながっていたのかもしれません。

軒先まできてみましたが、残念ながら留守のようで中を見せてもらうことは出来ませんでした。建物については「糸永家住宅」に解説があります。また、「別府温泉を楽しむなら! オンパク -別府八湯温泉泊覧会- - オンパクスタッフブログ : 浜脇・桝屋、和風カフェらしくなってきました」には和風カフェイベントのときの屋内写真があります。なかなか風情ある家ですねぇ。

東別府駅
東別府駅・別府市指定文化財です。

糸永家住宅
糸永家住宅・中を見られなかったので残念。

3.ネタ切れ、親戚宅へ

とまぁ、到着早々で第一目標の糸永家が中に入れないということで、予想外に1日目のタスクが完了してしまいました。そこで、近くの親戚の家に電撃訪問。後は普通の帰省みたいな感じで夕飯までご馳走になりました。

モモ
モモ・親戚の犬。

4.大分駅・ニューグロリア大分ホテル

今日の宿は大分駅から徒歩10分くらい、ニューグロリア大分ホテルです。楽天トラベルで安かったのです。初めてカプセルホテルに泊まりました。夜中に3つ隣のカプセルからイビキや咳が聞こえてきましたが、それ以外はなかなか快適なんですね。温泉もあります。

ここの温泉は「百歳の湯(ももとせのゆ)」という名前で、真っ黒な湯です。あつめとぬるめの2つがあり、ゆっくり浸かることができます。やっぱり温泉は良いですね。

このホテル、カプセルだけでなく、ちゃんとシングル・ダブルもあります。カプセルは男性専用。シングル以上なら朝食も付いてきますが、カプセルでもプラス300円です。朝、高校生カップルっぽい2人組がおとなしそうに朝食を食べていました。卒業するので二人で温泉に入りに行こうということになったのかな?と妄想。

ホテルをチェックアウトしてから、駅まで戻るときに、大道陸橋北交差点まで回ってみました。ここは前回の国道197号線走破の終着点です。昼間に見ると少し違って見えます。大分側27.1キロを示すキロポストもありました。

大分駅
大分駅

カプセル
カプセル・ちょうどよい広さでした。

ニューグロリア大分ホテル
ニューグロリア大分ホテル・「飲んだ日にどうぞ」と言いつつ「泥酔者は泊められません」とのこと。

大道陸橋北
大道陸橋北・27.1キロポスト。

大道陸橋北
大道陸橋北・去年ここまで来た。

5.安岐町糸永

さて、2日目はメインとも言える国東半島へ。大分駅で駅レンタカーを借りました。行程は、大分駅→瑠璃光寺→両子寺→九重夢大吊橋→大分駅。カーナビにセットして出発します。10時スタートで移動のみで16時には戻ってくる計算なので、十分です。

大分ICから大分自動車道→日出JCT→速見IC→日出バイパス→大分空港道路→安岐ICまで一っ走り。そこから一般道を通って安岐町糸永に到着です。のどかな田舎で、道路に沿って田んぼが広がっています。こういう田舎が好きで、将来はこんなところにちっこい戸建を建てて、しょっちゅう旅行に出るような暮らしがしたいですね。そういう意味でもこの地はベストです。

このあたりは現在、道路整備中のようで、部分的に2車線だったり、1車線だったりします。いわゆる道路特定財源といわれる税金がこういう地方道の整備にも使われているのかもしれません。ちゃんと上下で車線を分けた道路は走りやすいので、整備するのは賛成です。ただまぁ、1車線でも車の通りは少ないので十二分なのかもしれません。

国東半島の東側は、昔は国東線という鉄道が走っていたようですが、現在は杵築市から宇佐市へJRが伸びているものの、半島部分は鉄道がありません。代わりにバスが走っていますが本数は少ないようです。ここへも、大分空港のある安岐町の中心街から両子寺を往復するバスが1日3〜4本往復しています。糸永、下糸永というバス停がありました。もうこの付近に住みたい気分です。大分駅から大分空港まで空港連絡バスがありますので、これに乗って、空港(安岐)からバスを経由してこの地に来ることが可能です。

安岐町糸永
安岐町糸永・県道651号線です。

糸永の風景1
糸永の風景1・のどか。

糸永の風景2
糸永の風景2・ちょっと家がある。

糸永バス停
糸永バス停・「次は〜下糸永〜」(本当にあります)

6.瑠璃光寺

安岐町糸永のほぼ中心地区から少し山中へ登ったところに、瑠璃光寺という寺があります。この寺は西暦717年に開かれたということで、平安時代ごろの釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来が安置されています。

3体の如来は過去・現在・未来を表していて、参拝では線香を3本立てます。こちらのご住職さん、入るなり「結婚しちょるんか」。答えると「結婚してからもう一度来なさい。それも子どもが生まれる前がよい」と説教を始めてくれました。

「あんた長男かい」「そうです」と言うと「母親似じゃなあ」。「兄弟は」「弟がいます」と言うと、「父親に似とるじゃろ」。「そうですねぇ」「子どもは3人がよいんじゃ」つまり3人目がどっちにも似てないので、兄弟の仲を取り持つのだそうです。

その後も地獄と天国の絵を見せて話してくれました。

瑠璃光寺
瑠璃光寺

さるすべり
さるすべり・瑠璃光寺の境内にあって樹齢600年だそうです。

7.両子寺

瑠璃光寺より北へ向かうと、両子寺(ふたごじ)があります。こちらは有名な寺です。

両子寺
両子寺

参道
参道・仁王と山門

8.九重夢大吊橋へ

両子寺を見た後は、一気に南下して九重へ。日本一の吊橋を目指します。途中で弁当を買い、高速道路をスイスイとドライブしていく。天気もよく快適です。途中、湯布院ICで降り道の駅へ。この日、由布岳はちょうど野焼きを行っていて、山腹が黒く焼け焦げていました。

大吊橋は親戚に言わせると「大したこと無い」ということですが、個人的には面白かったです。全長390m、谷底まで179mあるということで、渡ると揺れます。高さが怖いと言うより、揺れるので歩きにくいという感じでした。いや、ちょっと怖かったです、正直。それを往復します。

さて、見るべきものは見たので、後は大分駅までの帰路。カーナビ任せで最短距離を走るように設定したところ、山道やら住宅街やらと狭っこい道を1時間半ほど走りました。

走行距離は200キロ。レンタカーを返却してからトキハ(大分の百貨店)で弁当を買い、ついでにビールなど。大分市街を歩いてみると、大分は美人な人が多いんですよね。船まで1時間半ほどあるので、大分駅で1缶空けてしまいました。さらにキオスクで買いこんで電車の中でも飲んでる有様。一日走ったあとのビールは美味しいんですわ。

由布岳の野焼き
由布岳の野焼き・最初は山火事かと思ったのですが夕方のニュースで野焼きと知りました。

道の駅ゆふいん
道の駅ゆふいん・奥に由布岳が見えます。

九重夢大吊橋
九重夢大吊橋・16時までですが人は多かったです。

九重夢大吊橋
九重夢大吊橋・やっぱり吊橋なんで多少揺れます。

大分駅
大分駅・通勤の人たち。来る電車は2両編成。

9.さんふらわあぱーるで神戸へ

ダイヤモンドフェリーが今年、投入した新造船「さんふらわあぱーる」で神戸まで戻ります。神戸行きのフェリーは寄港便と直行便の1日2便。寄港便はダイヤモンドフェリーと関西汽船が隔日運航していますが、この日はダイヤモンドフェリー。直行便はダイヤモンドフェリー便のみで、新造船2隻が交互に運航します。この「ぱーる」は「ごーるど」と共に直行便を担う船です。

外観は、「さんふらわあにしき」と似ているのですが、内装は全く違います。個室が多く、ツーリスト(いわゆる雑魚寝の2等席)は少な目です。それでも、ツーリスト室は定員の半分くらいでした。船内で見かける乗客もまぁまぁで、乗船率は低そう。相変わらず、どこで儲けているのか分からないのがダイヤモンドフェリーです。

新造船ということもあり、船内はピカピカ。まるで洒落たビジネスホテルのようです。上等室はベランダも付いているとのことで、船上の旅を楽しむことができるようになっています。新幹線や特急で関西と九州は身近になりましたが、時間をかけるゆっくりした旅は良いものです。また、車ごと移動できるフェリーは車社会の昨今見直されるべきです。

関西汽船は新造船を作る余力が無さそうですが、ぱーると相乗効果で売上が伸びるとよいですね。ダイヤ改正で新造船が大阪南港まで行く事はないので競合はしにくいと思っています。

そんなことを考えつつ、船上でも2本ほど酒を飲んでウトウト。気が付いたら通路に置かれたマッサージチェアで2時間ほど眠っていました。翌朝は5時からシャワーを浴びたり大浴場に行ったりして酔い覚まし。6時過ぎには明石海峡大橋の下を通過し、神戸港へ。

8時ごろ帰宅しました。午前中は会社を休んでいたものの、用事がありゆっくりすることも出来ず。午後から仕事はやっぱり辛いですね。ちょっと飲みすぎた旅行でした。

さんふらわあぱーる
さんふらわあぱーる・こう撮ると豪華客船みたい?

さんふらわあぱーる(通路)
さんふらわあぱーる(通路)

さんふらわあぱーる(EV前)
さんふらわあぱーる(EV前)・左のマッサージチェアで寝てた。

さんふらわあぱーる(レストラン)
さんふらわあぱーる(レストラン)・バイキング形式とのこと。食べてないけど。

さんふらわあぱーる(売店1)
さんふらわあぱーる(売店1)・やっぱりゲームコーナーはあった。

さんふらわあぱーる(売店2)
さんふらわあぱーる(売店2)・グッズが沢山ありました。

さんふらわあぱーる(甲板)
さんふらわあぱーる(甲板)・昔のさんふらわあを思わせる通路。

さんふらわあぱーる(情報コーナー)
さんふらわあぱーる(情報コーナー)・GPSで現在位置を表示してて便利。

さんふらわあぱーる(升)
さんふらわあぱーる(升)・売店に飾ってました。

さんふらわあぱーる(明石海峡大橋)
さんふらわあぱーる(明石海峡大橋)・橋をくぐる醍醐味。

さんふらわあぱーる(ファンネル)
さんふらわあぱーる(ファンネル)・四角にDがダイヤモンドフェリーのファンネルマーク。

旅のノート

3/1421:30三宮 ミント神戸 連絡バス
 22:40神戸六甲 さんふらわあにしき 乗船
3/1512:05西大分港 さんふらわあにしき 下船
 14:00東別府 糸永家住宅
 19:00大分 ニューグロリア大分ホテル チェックイン
3/1609:30大分 ニューグロリア大分ホテル チェックアウト
 09:50大分 大道陸橋北交差点(国道197号終点)
 10:00大分 駅レンタカー
 11:30国東市安岐町糸永
 11:40安岐町 瑠璃光寺
 12:30安岐町 両子寺
 14:30道の駅ゆふいん
 15:20九重 夢大吊橋
 18:00大分 駅レンタカー(返却)
 19:40西大分港 さんふらわあぱーる 乗船
3/1706:55神戸六甲 さんふらわあぱーる 下船
 08:00帰宅