〜愛媛県松山市〜
(2007年3月15日〜18日)

関西汽船の株主優待券による旅行の第2弾。今回は大分での宿が取れなかったため(予約するにも電話が繋がらないという惨劇)、急遽、松山への旅行となった。愛媛県を観光するのは初めて。松山城と県立美術館を見学しようと思っている。また帰りは共同運航しているダイヤモンドフェリーを利用する。


今回の旅マップ

1.神戸空港(3/15 22:40)→松山観光港(3/16 6:15)

いつものことだが、旅行の前準備は出発直前というのが主義だ(いや悪癖)。家を22時に出れば間にあうので、20時40分に会社を出れば余裕なはずだったのだが直前で引き止められてしまって30分長く残業するはめになって、もうギリギリ。今回、往路で利用するのは「さんふらわあ あいぼり」。昼間に雨が降ったため甲板は濡れていたが、乗船時は雨は止んでいた。

前回、閑散振りに危機感を覚えた「さんふらわあ」だが、今回は上等室が満席になっていた。2等も半分くらいうまっていたので、それなりに繁盛していたようだ。というのも卒業旅行シーズン。学生が殆どでユニバーサルスタジオのお土産を抱えた団体が松山で下船していたりもした。中にはお遍路さんで立派な旅姿をした年配者もいらしたが。いずれにせよ、学割と高齢者割ばっかりな印象だ。私が小学生のときは、周りにも子どもが多くて、船室で泣き声が絶えなかった。そういう時代じゃないのだろうかねぇ。

さんふらわあ あいぼり
松山港を出る「さんふらわあ あいぼり」

2.松山観光港(6:15)

とにかく、松山に着くのが定刻で6時25分というのは早すぎると思う。終着別府が10時35分なので、例えば松山に8時に着くようなダイヤを組めば別府に着くのが正午となってしまうので、かなりギリギリのダイヤであることは理解できるのだが。それで、定刻より10分早く着いちゃいましたということになれば、そりゃあこっちは身支度出来てないよということになる。5時に設定した目覚ましに気付かず、5時半に目が覚めて、簡単な軽食を食べてから、風呂で顔を洗っている間に入港してしていた。慌てて荷物をまとめに戻ると乗務員が周辺の寝具を片付けていた。

下船してターミナルでオニギリを食べた

松山観光港
松山観光港は綺麗なターミナルで、呉との往復便が豊富

3.太山寺(9:00)

松山港は市街から多少離れているが、電車を使えば30分くらいで移動できる。それでは7時過ぎには目的地に到着してしまうので、どう時間を潰すかが今回の課題になった。港から駅までまず歩いてみる。連絡バスを使えば5分程度で着く距離を15分ほど歩く。

途中で、お遍路さんで廻る太山寺が近くにあることを発見。観光港から山道を登ると行けるので、Uターンして港へ。普通、寺院といえば何らかの行きやすいルートがあるもの。港から太山寺まで、なんとも急な山道で、それも舗装されていない登山道。朝からこんなに汗をかくとは、と思いつつ30分ほどで到着。多分同じ船に乗り合わせていたお遍路さんたちがお経を読み上げていた。

太山寺
52番札所 太山寺

4.高浜〜三津(9:50)

松山港から最寄の駅は伊予鉄道高浜駅。太山寺から高浜駅まで下山し、電車に乗った。高浜から松山市駅までは400円。でも、より時間をかけて移動するため、一旦、三津駅で下車し(150円)、JR三津浜駅まで歩くことにした。三津で下車して、てくてく歩いているとデイリーヤマザキを発見。さっそく、昨晩の空腹を満たすべく弁当を買ったのであった。

弁当を食べる場所を探しに三津港へ行ってみた。三津は田舎かと思っていたが、大手の家電店があったり、浜辺にはショッピングセンターがあってマクドナルドやらがあって、周りはマンションが立ち並んで、道路も整備されていて、なかなかのベッドタウンだ。でも港はなーんもなかった。

伊予鉄道高浜線
伊予鉄道高浜線の車両は2両編成

5.三津浜〜松山(10:50)

地方のJRの駅は、とにかくすごい。三津浜駅はプールの利用券販売機のような自販機で切符を売っている。駅員も特になんもしてない。切符を持ってさえいれば良いのだ。そういうわけだから、電車に乗るときは整理券を取る。「三津浜→200円区間」という切符を持っていても、「三津浜」で乗車したことを示す整理券を取らないといけないのだ。中には無人駅もあるから、下車時に清算するのだ。松山駅は車庫にもなっているようで、広い。

JR四国 三津浜駅
JR四国 三津浜駅に到着のワンマン列車

6.県立美術館・松本山雪展(13:00)

まずは松山城へ向かう。城下町だけあって、駅から城まではすぐに到着。県立美術館は城の堀の中にある。このまま美術館に入っても良いが、時間が中途半端だったので、先に昼食を取ることにした。駅前までみようとしたところ、ども違うところに着いたようで、気が付いたら伊予鉄道松山市駅に居た。方向を間違えたらしいが、地下街にラーメン屋があったのでそこで昼食。

実は美術館の裏手に博物館がある。何があるのかと思い行ってみたところ、愛媛県で発掘された化石が展示されていて、ここはジュラ紀に海底でアンモナイトが生息していたのだった。

美術館では松本山雪展をしていた。松本山雪は江戸時代に松山藩に使えた、馬の絵を得意とする絵師だという。それ以外にも多くの屏風絵や掛け軸を残している。画風はなんとなく中国の絵画のような、仙人の描かれていそうな印象の水墨画だった。

とにかく眠かった。朝早いし、このところ睡眠時間が少なくなってきていることから、絵を見るより睡魔と闘うことが大変で、見終わった後は美術館の資料室で1時間くらい爆睡していた。松山まで何しに来たんだろう。

適度に目が覚めたところで、常設展示を見学。中でも真鍋博のイラストが展示してあったのには感激。真鍋博はSF小説の挿絵を書いていた人で、独特の絵が好きだった。星新一の新潮文庫で見られる。そういえばまだ読みきれていないなぁ。

愛媛県美術館
愛媛県美術館

7.松山城(15:20)

美術館で目覚めたのが2時。宿にチェックインするのは早いので、登城することに。松山城は平山城といって、平野の真ん中にある丘に作られた城である。小高い丘になっているため、軽い山登りが必要になる。で、まずは美術館からすぐの松山城二之丸史跡庭園へ。ここは二之丸があった場所で、当時と同じ間取りで区切られた区画に池や花壇を作っている。建物こそないが、どういう雰囲気だったのかを垣間見れるような気もする。入場料は100円。

天守閣まではさらに山を登っていくのだが、これが急で何とも息が切れる。それでも城からは街が一望できて、それはそれは大パノラマである。天守閣は500円で有料で、城内にはどこにもありがちな城や時代背景を展示していたりする。5時の閉館間際に入ったので、追われるように見学した。

松山城
松山城、残念ながら桜が咲く直前

8.チェックイン松山(17:30)

今回は旅館ではなくて普通のビジネスホテルに泊まることとなった(予算的な問題)。でも、旅の疲れを癒すには温泉が必要なので、大浴場のあるチェックイン松山を選択。ここは奥道後からパイプで湯を引いてあり、小さいながらも露天風呂がある(男性用が大浴場で女性用は小浴場。金土日祝の昼だけ入れ替わる)。屋上で見晴らしもよい(城は見えない)。松山城下すぐにあり、アクセスはよい。一番安く狭いシングルだったが、個人的にはちょうどよい感じだった(基本的に何でもいいところはある)。朝食(軽食)が300円で追加できるのも良いと思う。パソコン用のLAN接続も出来るが(ケーブルをフロント貸出)利用しなかった。

チェックイン松山
チェックイン松山、松山市駅から10分〜15分くらい

9.松山城〜東雲神社(3/17 12:00)

2日目。再び松山城に登城。松山城へは4つの登城ルートがあり、昨日はそのうち2ルート(二之丸、古道)を通った。今日は県庁裏ルートから昇り、西側ルートで下山する。西側ルートには平行してロープウェイとリフトがあるが、あえて乗らずに歩いて下りることにしたら、途中で東雲神社があった。綺麗な神社で、ニッシンの献灯がある(旧ニッシン・NISグループは松山に本社を置く貸金業者。私はそこの株主でもある)。

東雲神社
東雲神社

10.道後温泉(12:50)

松山は小さな街なので、頑張れば歩いて回ることもできる。東雲神社から北上すると護国神社がある。ここは戦没者などを合祀する神社。そこから東へ行くと道後温泉。道後温泉から少し北へ行くと松山神社と常信寺がある。温泉と常信寺の間は風俗店があって客引きが鬱陶しかった。

道後温泉(本館)は明治時代に立てられた古い建物ということで、重要文化財。中には皇族専用の浴室があったりする。道後温泉からのすぐ南に湯神社がある。またすこし東に行ったところに伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)、宝厳寺がある。いずれも散策コースとして良いと思う(伊佐爾波神社は階段がきつい)。

道後温泉
道後温泉

11.子規記念博物館と湯築城跡(14:50〜17:00)

道後温泉周辺に他にもは観光地が幾つかあって、その一つが子規記念博物館。正岡子規は明治の俳人で、2万を超える句を残しているが、明治時代に刊行された日本新聞の記者でもあり、日露戦争に従軍もしたジャーナリストだ。夏目漱石とも知り合い(同級生)で、互いに影響しあっていたらしい。明治時代のジャーナリズムなども知ることが出来て興味深かった。

正岡子規館のすぐ横は湯公園。ここは湯築城(ゆづきじょう)という城があった場所で今は無いが、お堀に囲まれた丘になっている。堀の周辺は昔は動物園だったそうだが現在は昔の武家屋敷を再現した公園になっている。松山城も湯築城も街中に忽然と森林が広がっていて異質な存在だが、なぜか町並みに溶け込んでいる。

武家屋敷の再現
武家屋敷の再現、中は資料館になっている

12.松山の路面電車(17:40)

道後温泉に戻り、商店街でお土産を買う。商店街では多くの店でedyが使える。

松山市街には路面電車が走っている。伊予鉄道が運営するもので均一150円の運賃だ。主にJR松山駅、伊予鉄松山市駅、道後温泉の3点を繋ぐルートで15分に1本くらいの間隔で各地を結ぶ。安価なだけでなく、風情もある。これに乗って道後温泉からJR松山駅まで移動。ワンマンで、信号待ちをしたりする。路面電車は世界的にもその利用価値が見直されてるので、もっと日本のいろんなところでみられるようになればよいと思う。

伊予鉄道松山市内線
これは古いほうの車両。他にもLRT車両や、ぼっちゃん列車(汽車)が走る

13.JR松山駅〜松山観光港(19:30)

あとは帰りを待つばかり。関西汽船の上り便は22時40分発と遅い。そんなに待てないので、今回の復路はダイヤモンドフェリーを利用することにした。ついでに船内サービスの違いなども見たいと思っている。

港までは伊予鉄1本で行こうと思っていたのだけれど、JR松山駅まで来てしまっていたので、来たときと同じく三津浜で乗り換えることにした。乗った電車はワンマンじゃなかったので整理券など無かった。JR四国はIT化が遅れていて、きっぷの裏が磁化されていない(白い切符)し、改札機は全く無い。下車した三津浜は無人で車掌が切符を回収していたけど、写真を撮っていたら回収されることなく出発してしまった。

伊予鉄三津まで1キロ弱。そこから高浜まで乗り、松山観光港までは歩いた。伊予鉄高浜線は高浜で終点なのだが、Wikipediaによると高浜から松山観光港まで延伸する構想もあるらしいが、予算の関係で具体化してないらしい。接続バスがあるが、乗り換えたりするのも面倒だし延伸して欲しいと思う。

港には出航1時間前に到着。乗船券を購入するとき、受付のお姉さんが受付印で手を挟んでいたのが面白かった(けっこう可愛い人だったけどね)。空き時間は本を読んだりして時間を潰した。

JR予讃線の列車
JR予讃線の列車

14.松山観光港〜神戸六甲アイランド(20:35〜3/18 5:30)

ブルーダイヤモンドなんだが、松山で下船する人・貨物が多かったのか、松山を出たあとの船内は閑散とした感じだった。いくつかグループやカップルが居た程度で、レストランの従業員は暇そうで、可哀相にすら見えたので枝豆と明太子を買ってビールのつまみにした。他の船員も仕事があるんだか無いんだか、乗客と話をしていたり。まるで趣味で運行されているような気がしてきた。

2等室は関西汽船と違って何故か毛布が有料50円。何で有料にするのかわけが分からない。出航するとお姉ちゃんが「今から毛布の貸出を行いま〜す」などと声を張り上げて廊下を歩く始末で、乗客が貸出場所まで取りに行かないといけない。敢えて借りずに一夜を過ごした。ところが結構寒くて縮まって寝たので脚が痛かった。

2等室はガラガラだったのに、神戸で下船するときは30〜40人程度の客が居た。上等に泊まっていたのだろうか。車利用者を含めても総勢100人は居ないような気がした。閑散期はこんなもんか?

ブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンド

15.神戸六甲アイランド〜(6:30)

六アイのターミナルからJR住吉まで連絡バスが出ているのだが、あえて歩いたらどれくらいかかるか計ってみることにした(220円ケチった)。5時半ということもあり、あたりは暗くて寒い。最寄の六甲ライナー駅まで15分くらいかかった。そこから橋を渡って、住吉まで行く道が分かりにくかったのだが、全体で1時間くらいあるいて住吉まで行けた。そんなこんなで、比較的近場となった旅行はお終い。家に帰ってから3時間ほど寝た。

松山市は歴史のある都市で、思っていたより都会だった。港や空港から都心が離れていて、港は最寄駅からバス接続、空港はバスでないと行けないのが難点だと思った。観光地が市街地からすぐなので1日で回ることも可能。今回の旅行記は電車の写真ばっかりで鉄ヲタみたくなってしまったなぁ。実際に乗った時間は僅かなので次回は1時間くらい移動するような所に行こう。

行程のまとめ

3/15 22:40 神戸ポートターミナル
関西汽船「さんふらわあ」乗船
3/16 6:15 松山観光港 下船
  9:00 太山寺
  9:43 伊予鉄道高浜線 高浜駅
  9:49 〜三津駅
  10:45 JR予讃線 三津浜駅
  10:49 〜松山駅
  13:00 愛媛県美術館
  15:20 松山城二之丸史跡庭園
松山城天守閣
  17:30 チェックイン松山 チェックイン
3/17 11:00 〜チェックアウト
  12:00 松山城〜東雲神社〜護国神社
  12:50 道後温泉〜松山神社・常信寺〜湯神社・伊佐爾波神社・宝厳寺
  14:50 子規記念博物館
  16:30 湯築城跡
  17:40 伊予鉄道松山市内線 道後温泉
  17:55? 〜JR松山駅
  18:54 JR予讃線 松山駅
  18:59 〜三津浜駅
  19:14 伊予鉄道高浜線 三津駅
  19:21 〜高浜駅
  19:30 松山観光港
  20:35 ブルーダイヤモンド 乗船
3/18 5:25 六甲アイランド 下船
  6:30 JR住吉駅

料金等のまとめ

関西汽船「さんふらわあ」2等 神戸PI→松山 40%引 \3,780
伊予鉄道 高浜→三津 \150
JR予讃線 三津浜→松山 \200
愛媛県美術館「松本山雪展」 \700
松山城二之丸史跡庭園 \100
松山城天守閣 \500
チェックイン松山(楽天トラベル・朝食付 300P引) \4500
子規記念博物館 \400
伊予鉄道松山市内線 道後温泉→JR松山駅 \150
JR予讃線 松山→三津浜 \200
伊予鉄道 三津→高浜 \150
ダイヤモンドフェリー「ブルーダイヤモンド」2等 松山→神戸六甲 40%引 \3,780