〜沖縄県石垣島・与那国島〜
(2006年12月7日〜11日)

ANAのマイルがそろそろ期限切れになる。マイレージを利用した旅行の第一弾として候補地を選定したところ、「平日に行く石垣・宮古!マイルバック・キャンペーン」をやっていたので、遠く沖縄まで遠征してみることにした。この冬の沖縄便の搭乗率を埋めるがごとく戦略的なキャンペーンだが、所要20000マイルのところ後日5000マイル分が返ってくる嬉しいキャンペーンでもあるのだ。便の予約に苦労したが、決行直前となると空席がバシバシ増えてきた。なお、平日=月〜木だったために4泊5日と長旅になってしまった。

1.神戸空港(12/07 9:40)→那覇空港(11:55) ANA 405便
朝早い便ではあるが空港まで家から近いので余裕があるだろうと思っていたら、いつも仕事に行くぎりぎりの時間まで準備に追われてしまって、ちょっと焦りつつ旅はスタートした。空港へはポートライナーを利用するので、たぶん一番最寄の貿易センター前から乗って行ったら9時すぎに着いた。残念ながら天気予報では先島諸島(石垣があるところ)は曇り&雨だったので、折りたたみ傘をコンビニで買った(持って出るのを忘れたため。焦りは無駄なコストを生む)。

今回、ANAで行くことになっているが、実はANAの飛行機に乗るのは20年ぶりくらいじゃないかと思う。大昔に乗ったことがあるらしいが、全く記憶に無い。そもそも飛行機に乗るのが神戸空港が出来て以来、スカイマークに1度乗っただけなので、えらく久しぶり。要領を得ず、アホなことを係員に聞いてしまった気がする。「(券を持って)これ、どうすればいいんですか?」「搭乗ゲートへどうぞ」。そりゃそうだ。

無事、那覇空港に着いたが、そこは大雨だった。

那覇空港
この時間、那覇は大雨を記録していた

2.那覇空港(12:25)→石垣空港(13:25) ANA1767便
とりあえず、那覇空港は暑かった。すでにフリースは不要。乗り継ぎ時間があまり長くないので、弁当を買って食べていたら、飛行機の到着が遅れて5分ほど遅延するとのこと。雨でダイヤも乱れているということか。で、雨の中飛行機は石垣に向けて出発したのであった…。

3.石垣空港
これはどうしたことか。石垣に近づくにつれて雲が切れていく。離着陸で混雑し、2周ほど旋回してから着陸した石垣島は壮絶に快晴だった。意表を突かれた天気に愕然としながらも、とりあえず汗だくで町のほうへ足を進める。天気が良かったら自転車を借りて一周しようと企んでいたので、レンタサイクルのある店へ。暑さに絶えながら店を見つけて入ると、おっちゃんが寝てた。ただ、気が付いたときには「免許あんならスクーターにしとき」との一言で、原付を借りることになっていた。曰く、結構広い。「こけないでよ〜」と言われるくらいにたどたどしい運転だったらしい。

快晴の石垣
快晴の石垣空港

4.白保
空港と石垣市街は島の南部に位置している。で、1泊目の宿は島の北側。ということで、東回りで北上することに。国道390号線を一直線に進めば目的の宿に着く。が、地図を眺めつつ進んでも、一体どこを今走っているのかよくわからない。やっとこさ、町をぬけたあたりで浜があったので、寄り道して海辺に下りてみた。たぶんそこが白保だと思われる。えっ、まだ5分の1くらいじゃないか。

白保海岸
白保海岸(の北側?)はとても綺麗で、遠くまで珊瑚礁が続いているので波も穏やか。

5.玉取崎展望台
白保で疲れてしまったので、そこからは飛ばして(原付速度30km/hで)北へどんどん進んだ。こりゃあ自転車じゃなくってよかったなぁ。で、走り続けること50分。次のポイント、玉取展望台。北側の山並みが綺麗だ。

玉取展望台
玉取展望台から北を望む

6.平久保崎
でまぁ、あんまりのんびりしていられないので、原付を飛ばしつつ、最北端の平久保崎まで。着くころには日が暮れかかっていた。さすがにここまで来る人は少ないのか、地元のカップルっぽい2人がいただけだった。

平久保崎灯台
平久保崎灯台

7.民宿 船越荘
1泊目の宿。島の括れている部分が舟越という地域で、そこにあるから船越荘。小さな民宿で、田舎の普通の家みたいだった。舟越の浜も綺麗なところである。

舟越
舟越の海岸にて

8.トムル(12/08)
ここから少し北上したところに、タレント島田紳助の店がある。TOMURUというその名の喫茶店は、西側に海を臨む良い場所に立っていた。市街からは離れているが、時間が許せば立ち寄りたい店かと。ただ、この日は休業していた。残念。中で紳助のマネキンが皮肉な笑顔で立っていた。

トムル
トムルから海を眺める

9.ヒルギ群落
一路、西にルートを取る。一気に川平まで行って、夕方までには町に戻る予定。途中、川沿いに木々が生えている場所があって、どうやらヒルギ群落らしい。で、せっかく海まで来たんだからなぁ。浸かっちゃえ。水はちょっと冷たい感じ。晴れてたら泳げるかも。

あし
ヒルギは大したこと無かったので足を…

10.底原ダム
さらにバイクを進める。自転車じゃないからスイスイと進むし、気候も良くてとても気持ちよい。これが12月とは思えないほど。多少、風があることもあるが、やさしい風なので寒くはなかった。本州で言えば9月くらい。まだまだ日差しは強い。途中、ルートを抜けて島の中心部、底原ダムへ。長い於茂登(おもと)トンネルを抜けると、巨大なダムがある。灌漑用で、巨大なものを作るものだ。「底原ダム」と書かれた石碑の隅には、どこかの衆院議員書との字があったので、その人が資金を集めたのかもしれない。

底原ダム
ダムの端にはシーサーがいて沖縄っぽい

11.川平湾
島の西側はダイビングショップなどが多いが、ペンション風の綺麗な建物も多い。ちょっとした別荘地になっているのだろうか。道も綺麗に舗装されているので走りやすい。こういうところに別荘がほしいものだ。などと走りながら考えていると川平が近づいてきた。川平もまた、とてもきれいな湾で、遊覧船がたくさんあった。小さな島がいくつも浮かんでいて、青い海と緑の島のコントラストが素晴らしい。観光客が多い。このちょっと先には底地ビーチや、川平石崎(クラブメッド)があるなど、リゾートゾーンになっている。

川平湾
川平湾は遊泳禁止だそうな

12.御神崎(おがんさき)灯台
島の西側は県道79号線をめぐることで一巡できるが、少し抜けて西端にある御神崎へ。奇しくも54年前の1952年12月8日、那覇より石垣へ向かう貨客船が遭難した。ここには、遭難の碑があり、何人かの方が参りに来ていた。

御神崎灯台
御神崎灯台

13.唐人墓
回るものが多く、それだけで日が暮れてしまいそうなのだが、バイクを進めていく。石垣の海は青くてとても綺麗。そこをのんびりと走るのもとても楽しい。信号もないから、パチンコ台を回すような、一定のスピードをじっと維持する。その手が疲れてくるころ、唐人墓にたどり着く。ここは琉球王朝時代、欧米が人身売買で連れ出した中国人を乗せた船が流れ着いたとき、その人たちを王朝が匿ったが多くが亡くなったことを供養する墓になっている。この周りには戦争に関連する石碑が幾つかならんでいて、激しい時代の記憶を残している。

唐人墓
唐人墓

14.民宿 こはもと
風土料理を食べやすく提供して頂いた。女将さんは「親戚のおばちゃん」のような親しみやすい方だった。

15.フェリーよなくに 与那国島へ(12/09)
石垣の旅は昨日で終わり、今日は日本最西端の島、与那国島へ向かう。週2便のペースで船が出ている。午前10時出発、約4時間の長旅。かつこの船は蔑称ゲロ船と呼ばれるほどによく揺れるという。それだけ外海の波が高いということだが、覚悟して乗るべし。行きも帰りも船を利用するので、往復で切符を買っておいた。少し安くなる。実際乗ってみたところ、確かに港を出て西表島を抜けるころから揺れが酷くなる。個人的には大丈夫な程度だったが、船酔いのしやすい人にはNGだと思われる。さっさと飛行機を利用したほうが賢明だ。面白い旅を楽しみたい人は、船に乗っていると海鳥がやってきて飛魚を捕まえようとするダイビングを鑑賞することが出来る。船に着いて来て、かなり近い場所で飛び込むので臨場感はある。が、さすがに4時間の航海は退屈なので大抵の人は、揺れに飽きたころに寝る。

フェリーよなくに
ゲロ船こと、フェリーよなくに。揺れを楽しもう

16.西崎(いりざき)
難なく与那国に着いたのだが、船で危なかった人と思わぬ知り合いとなった。M氏という。M氏は関東から長く石垣にやってきていて、いろんな島を回っているという。とりあえず一緒に日本最西端といわれる西崎に登った。ここで見る夕日が事実上日本最後の夕日ということになるわけだが、残念ながらまだ明るいので(15時)、適当に見て降りてきた。

日本国最西端之地
ちなみに裏側は、石垣まで117km、台湾まで111km、那覇509km、東京2112kmなど記載

17.民宿 さきはら荘
今回の旅の最大の目的は、粋にマイルを使うことだ。そして、次ぐ目的がこの与那国という島をぐるり踏破すること。というわけで、早速1日目の旅路、西端久部良(くぶら)から北の祖納(そない)まで歩くことに。船で知り合ったM氏は、聞くところによると来たは良いが宿もなにも決まっていないというので、とりあえず同じ宿に泊めてもらっていいかと言われたのでそういうことになった(部屋は別)。もちろん、そこまで歩いていくことになっている。与那国は東京から2112キロも離れているだけあって、かなりの田舎だ。久部良には商店が1つしかない(らしい)。さらにちょっと歩くともう何も無くて、だいぶ歩くと小さな牧場があって黒い牛が飯を食っていて、もっとあるくと与那国空港があって(ここにはJTA、RACの1日最大3便が来る)、ついに祖納に着いてしまうという具合で、この間の3時間は会話で過ぎてしまった。祖納の手前で絶壁があって、凄いところだと感心したら、それがティンダハナタという侵食された岩だったということだけが本日の収穫である。なお、宿の民宿さきはら荘は30年以上やっている宿で、こちらも女将さんはいい人だった。

さきはら荘
偶然に関西からのツアー客が来ていて、年寄りばかりで我侭に感じた。関西人は態度が悪い。

18.東崎(あがりざき)
与那国2日目。昨日のペースでは9時間くらい歩けば残りの4分の3を踏める見込み。昨日はかなりゆっくり歩いたからもっと早いかもしれない。M氏と別れ(彼は今夜も宿が無いので、私が泊まる予定のところを紹介しておいた)、9時にスタートして、まずは祖納の海側を歩く。すると墓地が出てきた。来てはいけないような気がしつつ歩みを進める。浦野墓地群という一種の遺跡的なものらしい(もちろん今でも墓になっている)。ここは北風が強く、とにかく岸に近づくと波飛沫が飛んでくる。さっさと離れて、東方へ。島の東は、東牧場として放牧が行われている。テキサスゲートで隔てられた内側は、道路であれ草原であれ、所かまわず牛&馬の糞が風化しつつあるものから新参物まで、ざっくばらんに転がっている。上手に避けながら進むことで、東の果てへ行けるのだ。東牧場の、ど真ん中には巨大な風力発電が2機稼動しており、風が強いこの島ではこいつが暴走的な速さでグォングォンと回転している。その下で与那国馬がゆうゆうと草を食べているから不思議なものだ。そこから少し歩けば東崎に到着する。西崎に東崎とはなんとも安易な命名である(でも読みは難しいのだ)。東崎は断崖絶壁の天辺に位置しているので、風力発電あたりから眺めるとそれがよく分かる。

風力発電
こういうエコな仕組は好きだ
与那国馬の尻と東崎
人懐っこいとはいえ、近づくと逃げられてしまった

19.軍艦岩・立神岩
西崎から南へ下る道を進むと、ほどなく軍艦岩に到達する。なんとなく軍艦っぽい形だから軍艦岩。それより、軍艦岩の隣はサンニヌ台という絶壁で、そこは柵が半分しかなくて落ちたらお終いなので恐る恐るというところがなんとも恐怖であった(風が強いというのは恐怖心を煽る)。で、ちょっと離れて立神岩。これは何で立神なのかはよくわからなくて、神様が居るような感じだったのだろうか、M氏はモアイかよとよくわからんツッコミをしたらしいが、むしろ私は神様も男だったのかと思わないでもないとアホなことを考えてしまっていた。次。ここで、船に乗っていた別な人(名前は分からないのでA氏)が絶壁に胡坐をかいてどっしりと座っていたので、なんということだと思った。結構、恐ろしいですよと平気な顔で言っていた。

軍艦岩
撃ち落されることは無いが、撮影は命がけだった
立神岩
台風の多い地域で崩れないのがおかしい

20.Drコトー診療所
ここから、次の目的地は南部比川(ひがわ)にある、フジテレビドラマ「Drコトー診療所」のロケで作った診療所。ここまでが結構遠い。なので脱線、途中、道を抜けて山道を進んで人面岩というのがある。顔に見えなくも無い岩がゴツンと存在してあるが、周りが鬱蒼とした林で、如何にして見つけたのか不思議でならない。そこで若い女性がじっと座禅を組んでいたので「修行してるんですか」と問うてみたら「友人がカメラを取りに行っている」ということだった。なんだ。ここでもA氏に会った。道路に戻って、比川を目指す。ぬるーくなったオリオンビールを昼食代わりに飲みながら歩いていた。飲酒徒歩が出来るのが歩きの利点だね。診療所ではつい1週間前まで撮影が行われていたと民宿で会った客に聞いたが本当かは分からない。ただ、砂浜に謎の顔が描かれていたのがタレントが書いた本物の落書きであれば、最近まで撮影されていたのかもしれないと想像した。中は見物できず、屋上に上がる程度で、別段変な仕掛けは無い建物だった。やはり古めかした看板は、実は白い絵の具?で褪せて見せているだけだし、街灯の周りに作り物のツタがあったぐらいだった。(あとで分かったことだが、夕方にツアー客が来て、診療所の内部公開があったそうだ。M氏はそこに居合わせた(どういう偶然だろう)ので写真を撮ってくれていた。帰りの船で、その写真を頂くことができた。)

Drコトー診療所
船もセットなんだとか。ドラマは見たことがない
謎の落書き
これが出演者スタッフの残した痕跡のはずがない…(そうなら御一報を)

21.南牧場
長らく時間をすごしてしまったので、診療所を後にしたのが13時半。それでも予定の2倍くらいのペース。あとは南西のルートを通過して久部良へ。南西部分は南牧場として壮大な放牧地になっている。島には北牧場・東牧場・南牧場の3つがある。ここは広い割りに馬が少なかった。

22.民宿 はいどなん
港から一番近くて安い民宿でここを選んだ。夕食を食べているときにチェックインした人が、連れの1人が遭難したらしくて騒ぎになっていた。マラソンをしていて一人遅れたらしい。馬に襲われなければよいが…。歩きつかれたので10時前には寝てしまった。

23.帰り道(12/11)
今日は殆ど帰るだけ。10時によなくにで石垣へ出発。来しなよりも縦揺れが大げさだった。いい加減退屈だったので3時間くらい寝ていた。石垣に14時半ごろ着いてから、買い物。やっぱり泡盛だね。自分の分は特に買わなかったけど。空港まで歩いて、17時10分の1778便で那覇へ。18時25分の408便で神戸へ。神戸空港から三宮まで延々歩いた。現在、ルミナリエを開催中なので、寄ってみようと東遊園地に着いたのは9時半。ジャストタイムで消灯されてしまった。

行程のまとめ
12/07  9:40  神戸空港
ANA 405便 那覇行
11:55 那覇空港着
  12:30  ANA 1767便 石垣行 (5分遅延)
  13:30 石垣空港着
  14:30  レンタルバイクを借りる 
  15:40  白保  
  16:40  玉取展望台 
  17:30  平久保崎灯台
18:00 民宿 船越荘
12/08 9:00  舟越
  10:00  TOMURU(トムル) 
  10:45 ヒルギ群落 
  11:30 底原ダム 
  12:30  川平湾(東側)
  13:00 川平湾(西側) 
  13:55 川平石崎
  14:33  御神崎 
  15:45  唐人墓 
  16:30  民宿 こはもと 
12/09  10:00  フェリーよなくに 石垣発 
  14:30  久部良着 
  15:00 西崎
  17:30  ティンダハナタ(の下側) 
  18:00  民宿 民宿さきはら荘
12/10 9:30  浦野墓地群 
  10:00  風力発電所(ダティクチデイ) 
  10:50  東崎灯台 
  11:20 軍艦岩
  11:30  立神岩 
  12:05  人面岩 
  13:00  Drコトー診療所(着) 
  14:00  Drコトー診療所(発) 
  14:30  南牧場 
  15:15 久部良
  15:25  久部良バリ(夕日の見える丘) 
  16:00  民宿 はいどなん
12/11 10:00  フェリーよなくに 久部良発
  14:45  石垣着
  16:00  石垣空港着 
  17:10 石垣空港 ANA 1778便 那覇行
  18:00  那覇着
  18:25  ANA 408便 神戸行 
  20:05  神戸着
  21:30  東遊園地 
  21:50  帰宅 

料金等のまとめ
民宿 船越荘  \4500 
民宿 こはもと \4500
民宿 さきはら荘
※諸事情あり。通常は\5300です
\5000
(通常\5300)
民宿 はいどなん \4500
フェリーよなくに (往復)
※片道券は別額
\6580
石垣レンタルスクーター 24H
※サンキューレンタカー
\2100 
レンタルスクーター ガソリン代
(150km) @144
\450